シュタイナーの悪について
「なぜクモがこんなにイヤなのでしょうか。」
「なぜならあなたの存在そのものがクモだからです。」
こんな会話をシュタイナーが弟子のひとりと交わしていた、と以前
きいたことがある。ずいぶんの以前のことだが、かなり強烈な印象と
なってあとに残った。私の中で悪のことが問題になってから、この会
話は悪を語っている、と思うようになった。
「なぜ悪がこんなにイヤなのでしょうか。」
「なぜならあなたの存在そのものが悪だからです。」
本書は、現代という過酷な時代を生きるわれわれ一人ひとりが悪そ
のものであることを、さまざまな観点から論じているが、そうでなけ
ればならない理由も、はっきり語っている。しかしそうだからといっ
て、善を否定して、悪を肯定せよ、と主張しているのではない。その
反対である。
(シュタイナー『悪について』 訳者(高橋巌)あとがきより
春秋社 2012.2.15.発行)
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- [2012/06/02 16:37]
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